Swan Styleのスキルアップコラム

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♯マネジメント「年上の部下を持った際に気をつけたいポイントとは?」

部下を持つということは、それだけでも難しいもの。
ましてやその部下が年上だと気苦労も倍増します。

1、 なぜ年上の部下は苦労するのか?
この場合、組織では自分が指示を出す「上」の立場であるのに、年齢では相手を敬うべき「下」であるというねじれ現象が生じています。

上の立場として 「指示命令や改善を促す」
下の立場として 「相手を尊重する」

どちらかに偏るのではなく、バランスよく接することが、年上の部下をマネジメントする際に重要です。
そうでないと「注意すべきことが遠慮して言えない」など、自分の行動がブレてしまうのです。

2、まず自分の役割は何か?を考えよう
部下が年上の場合、どのように指示をしたらよいのか?ばかりにフォーカスしてしまいがちです。
しかし、あなたの役割は部署のミッションを達成させるために、部下のパフォーマンスを最大限に発揮させることであると認識しましょう。

そのためには、相手の行動を促すような接し方を心がけることが大切です。
参考になるのが、D・カーネギーの名著「人を動かす」にある「人を動かす3原則」です。

(1)盗人にも五分の理を認める
(相手を批判しない)

(2)重要感を持たせる
(承認欲求を満たす)

(3)人の立場に身を置く
(強い欲求をおこさせる)

部下が年上の場合、自分の方がキャリアや経験がある、などと自負している場合が多いため、上から目線で指示を出したり、皆の前でミスを正したりすると、プライドを傷つけてしまい、関係性が悪化する場合があります。

部下の方が経験値の高い面は素直に認めて敬意を評し、教えてほしい、力になってほしい、と「重要感を持たせる」ことが大切です。

3、年上の部下に注意する際の2つのポイント
部下がミスをしたり、業務を遂行しない時には、年上であっても修正するように促すことも必要です。
言いにくいから、と目をつぶっていると、他のメンバーからの信頼を失うことにつながります。

伝え方のポイントは以下の3つです。

(1)具体的なゴールを示す

業務が理想通りに進んでいない場合、こちらが望むゴールと部下の目指すゴールがずれている場合があります。

「なんのために(目的)、なにを(対象)、いつまでに(納期)、どのレベルの水準で(要求水準)」やってほしいかを具体的に示します。

(2)裁量度を明確にする

「ここだけは守ってほしい」というポイントと、「このやり方は◯◯さんに任せる」という自由度を明らかにしてあげましょう。部下は動きやすくなります。

(3)否定形ではなく、肯定形で伝える

「◯◯しないように」という否定的な表現だと、制約のニュアンスが強くなるため、年上部下からは拒否反応を示される場合があります。
例えば
・遅れないようにしてください→間に合わせましょう
・誤りのないように→精度を高く
など、肯定的な表現を心がけましょう。

いかがでしたか?

年上、年下に関わらず、相手を人として尊重し、どうしたら部下のパフォーマンスを最大限に発揮させ、部署のミッションを達成させるか?を考え続けましょう。それによってあなたの管理職としての資質も日々磨かれてゆくこと、間違いありません。