#ビジネススキル 今必要な「物事を大局的に捉える力」
2020年09月01日
みなさま、こんにちは。
工藤です。
既存のビジネスモデルが通用しなくなってきた昨今
ふとした瞬間に
「会社はこれからどうなってゆくのだろう」
「自分は今後何をすればよいのだろう?」
そんな思いを巡らせているという方は
多いのではないでしょうか。
多分に漏れず、わたくしもそうです。
そして、不確定要素が多すぎる今
未来を考えるとき
‘期待感’や’わくわく’といったポジティブな感情よりも
‘不安’や’迷い’といったネガティブな気持ちが
沸き上がってくるかもしれません。
そんな時は
未来よりも「今=現在地」
を見つめなおすチャンスではないでしょうか。
今回は、企業人として
会社やチームを大局的にとらえるための
考え方や視点を考えてみたいと思います。
▼「視点」と「視座」
「物事を見つめなおす/捉える」ことは
「分析」と言い換えられるかもしれません。
それらに共通して大切なことは
「適切な視点」だそう。
なぜならば
視点に漏れ抜けがあると
見たいものを正しく見ることができないからです
そして、「視座の位置」も重要です。
細部にとことんこだわる虫の目(局地的視座)は
何かを究極まで磨き上げるときには
とても役立ちます。
職人や匠の技などはまさに虫の目から来るのでしょう。
でも、今はあえて鳥の目(大局的視座)で
現状をみることをお勧めします。
自分が鳥になって物事を俯瞰するイメージですね。
▼適切な視点とは?
ではその大切な視点ですが
その切り口は様々です。
ここでは経営戦略と組織行動学を統合した
「コングルーエンスモデル図」
(1977年ナドラーとタッシュマン)
からご紹介します。
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1、外部部環境
・経済(東京、地方、日本、グローバル)
・業界動向(競合動向)
・顧客動向(ニーズの変化)
2、内部(企業)環境
・原点(理念、ビジョン、ミッション、バリュー)
・人材スキル(社員に求められている能力)
・制度(人事制度、評価制度、目標管理制度)
・組織風土(空気感)
・課題 (実際に現れている障害)
3、生み出されるもの
・業績
・CS顧客満足度
・ES従業員満足度
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「え?こんなの考えたことない」という人や
「うちの会社にこんなものあったかな?」
と思った方は
今、新しい視点が加わったということですね。
(私が組織開発講座でこのモデル図を学んだ時
まさにこの感覚でした。)
また「この視点は大切だよね」と思った方は
今後それをキャッチするアンテナ感度が
ぐんと高まるでしょう。
そして、分析をしたことがある方は
・コングルーエンスモデル図の流れ
に着目してみてください。
またモデルの特徴でもある
・企業歴史の振り返り
を行うと
創業期のエネルギーや
転換期(クライシス)の乗り越え方から
さらに深い考察が生まれるかもしれません。
※コングルーエンスモデル図
バランスド・グロースコンサルティング社HPより
▼最後のまとめ
~自分はどうすればよいのか?~
不思議なもので
人は「現在地」がわかると
「次にどこに向かっていこうか」と
無意識にゴールを考える生き物のようです。
私たちも
世の中や会社/組織の現状が見えてくると
・その中で自分が果たす役割
・役割としてどんなゴールを目指せばいいのか?
について自然と思いを寄せることが
できるのではないでしょうか。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
カテゴリ:スキルアップコラム