VUCAの時代に必要なこととは?
2021年01月08日
新型コロナウイルスの流行や、気候変動、
異常気象など、予測困難なことが
次々と起こっている昨今。
VUCAの時代と言われる現在を
生き抜いていくために
必要なことはなんなのでしょうか?
VUCA時代の意思決定に有効だと言われる
OODAループや、PDCAサイクルとの違いなども
あわせて詳しくみていきましょう。
1.VUCAの時代とは
VUCAとは、ビジネス市場や世界における
さまざまな不安定要素を示す、
Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性)
の頭文字を取った言葉です。
元々は軍事用語として使われていましたが、
2016年のダボス会議など、
経済界で広く使われるようになったことで
注目が集まっています。
2.VUCAの時代に必要なOODAループとは?
VUCA時代を生き抜くためのフレームワークとして
注目されているのが「OODA(ウーダ)ループ」です。
OODAループとは、どんな不利な状況からでも
40秒あれば形勢を逆転できたという、
アメリカの軍事戦略家のジョン・ボイド氏が
発明した意思決定のための4ステップです。
「観察(Observe)」
「仮説構築(Orient)」
「意思決定(Decide)」
「実行(Act)」の
頭文字を取って名づけられました。
先が見えず、変動性が高い状況でも
最良の意思決定を求められる
ビシネスマンにとって欠かせない
フレームワークの一つと言えるでしょう。
各ステップを簡単に説明すると以下のようになります。
ステップ①Observe(観察)
自分の感情や置かれている状況、
環境や市場の動向などの情報を収集する。
ステップ②Orient(仮説構築)
自身が持つ経験や、身体的特徴、歴史、
ステップ①で収集した情報を統合して
仮説を構築する。
ステップ③Decide(意思決定)
「自分がどうなりたいか」と「行動の選択肢」を
照らし合わせて最も効果的だと思うものを決める。
ステップ④Act(実行)
意思決定のステップで決めた行動を実践する。
ここまで見てみると、
「PDCAサイクルと何が違うのか?」
「どちらが優れているのか?」と
疑問に思った方もいるかもしれません。
3.OODAループとPDCAサイクルの違いは?
PDCAサイクルは、ご存知の通り、
Plan(計画)
Do(実行)
Check(評価)
Action(改善)
の頭文字をとったフレームワークです。
生産性を高めるための業務改善など
「How」を考えるのには効果的ですが、
そもそも工程が明確になっていないものに対しては
あまり効果的ではありません。
一方OODAループは、現状にあるものから
最善の判断を下す意思決定の際に有効で、
起業や事業開発といった
「What」を考えるのに効果的な
フレームワークです。
「どちらが優れているか?」ではなく、
「この状況ではどちらを使うのが有効か?」を
考えて取り入れていきましょう。
カテゴリ:スキルアップコラム