コンパッション(Compassion)とは
2021年02月26日
こんにちは、工藤です。
昨年からずっと気になっていた言葉があります。
それは
「コンパッション(Compassion)」。
その後、ありがたいことに
日本グレース研究会でコンパッションを学ぶ機会があり
そこで第一人者であるジョアン・ハリファックス老師の話を
聴くことができました。
そのセミナーや、老師の著書から学んだことを
私なりにまとめて、数回に分けてシェアしたいと思います。
◆コンパッションとは?
老師は
・人が生まれつき持つ「自分や相手を深く理解し
役に立ちたい」という純粋な思い
・相手と寄り添い「共にいる」力
と言っています。
日本では医療分野を中心に導入されていますが
一般的には、まだ馴染みがないかもしれません。
しかし世界ではすでに注目されており
例えば、スタンフォード大学では
医学部内に専門機関が設立され
コンパッションが脳に与える影響の研究や
医療従事者向けに
コンパッションを高めるトレーニング開発が
行われています。
またビジネスシーンでも
「VUCA時代のリーダー求められる資質」として
コンパッションへの認知と興味が高まっています。
◆コンパッションが必要な人~あなたは大丈夫?~
このコロナ禍の中、感染リスクを厭わず
仕事の現場最前線に立ち続ける人たちがいます。
「自分が休んでしまったら、仕事が立ち行かなくなるのでは?」
「お客さまが困るのではないか?」
その優しさは人としての素晴らしい資質であり
財産だと思います。
でも、そのような人ほど
「他人を優先して、自分を犠牲にしてばかり」
「情熱と責任感で突き進んできたけれど、燃え尽きてしまった」
そんな場面に追い込まれやすいのではないでしょうか。
サービス&ホスピタリティ産業は
「感情労働」と言われます。
感謝の言葉をもらうと大きな幸福感を抱きますが
相手の望みが叶わなかったときには
必要以上に自分を責めてしまったり
相手の失望を自分事のように感じて苦しむことがあります。
(いわゆる感情疲労です)
〇自分の心を守りながら、人の役に立ちたい
〇「感情疲労」で周囲と衝突したくない
〇燃え尽きて心が折れることがないようにしたい
もしも思い当たるならば
コンパッションという概念に触れていませんか?
コンパッションには
レジリエンス(立ち直る力)が高まる効果がある
と脳科学ではいわれています。
また、その心がけと行動によって
疲労そのものを回避することにつながるかもしれません。
次回は
コンパッションに必要な5つの資質について
お伝えします。
カテゴリ:スキルアップコラム