「いまどき」新入社員の力を引き出す接し方とは
2021年05月21日
コラム担当の齋藤です。
いわゆる「いまどき」の新入社員と接するとき、
どんなことを心がければ良いのでしょうか?
いまどき新入社員5つの特徴や、
オンラインでの接し方など、詳しくご紹介します。
1.いまどき社員5つの特徴とは
最近の新入社員は
- 過度な受験戦争の反動による
「1番」より「個性」を重視する学校教育
- 個性を大切にする対等な親子関係
- SNSツールの発達によるいじめの陰湿化
- バブル崩壊後に生まれた為
「努力すれば必ず良くなる」という実感が乏しい - 大震災など、生存欲求を揺さぶられる
経験をしている
などの社会的背景から
- 自分なりの基準があり、そこそこで満足する
- 素直で従順な反面、
言われた以上のことはやりたがらない - 検索することが得意で、常に「正解」を求める
- マイナス評価されることを恐れるため、
ネガティブなことをあまり表現せず、
考えていることがわかりにくい - 人の役に立ちたい、成長したい、という
気持ちが強い
という傾向があります。
「いまどきの新入社員は・・・」と嘆く前に、
このような時代背景や一人一人の性質を理解し、
いかに社内で力を発揮できるように育てるか?を
考えて接することが大切です。
2.いまどき社員との関わり方・2つのポイント
①具体的でこまかな目標設定、共有
いまどきの新入社員は、誰かの役に立ちたい、
言われたことは素直にやる、という傾向があるため、
- この仕事が誰の役に立っているのか?
顧客や提供している価値を具体的に言語化し、共有する - いつまでにここまでできるようになってほしい、という
長期、中期、短期目標をこまめに確認する
この2つを意識することで
行動が促進されやすくなります。
正解を検索するのは得意なので、
目標が具体的であればあるほど、
自ら答えを求めて行動できるようになるでしょう。
②定期的に対話をする
言われたことは忠実にやろうとする
いまどき新入社員ですが、
当然ながらいきなり完璧にできるわけではありません。
しかし、失敗やマイナス評価されることを
恐れる傾向もあるため、
なかなか自分から相談できず、1人で悶々と悩み、
問題が表面化するまでに時間がかかってしまう、
ということも。
特に入社してからずっと
在宅ワークをしている新入社員は、
同期などの横のネットワークが希薄だったり、
雑談などガス抜きできる場が激減している為、
不安をため込みやすくなっています。
「何かあったら相談してね」と
不定期でミーティングを行うのではなく、
毎週曜日と時間を決めて、特に用事がなくても
対話をする時間を作ることが大切です。
この時、単なる要件の伝達にならないよう、
予め伝達事項はスラックなどで共有しておき、
あくまでも対話のための時間になるように意識しましょう。
オンラインの場合はビデオをオンにし、
困っていることや悩んでいることを
気軽に相談できる雰囲気になっているか?
常に意識することも大切です。
オンラインでもオフラインでも、
相手をよく理解し、その理解度を確認しながら
対話を続けていくことは不可欠です。
新しいツールなども取り入れながら、
工夫を重ねていきましょう。
カテゴリ:スキルアップコラム