人手不足解消のカギは「組織全体で育てること」①
2023年07月24日
こんにちは、工藤です。
この1週間は、サービスの現場に出ています。
はい、人が足りないのです。
今やサービス業界はどこも人手不足ですね。
・せっかく育てたスタッフが離職してしまう
・それも残ってほしい人ほど
早々に現状に見切りをつけて去っていく
こんな状況、起こってませんか?
とても残念です。
それにこの状況では
お客さまに良いサービスが
提供できるわけがありません。
本当に困ります。
少しドライなことを言うようですが
今の時代、多少スキルや経験が足りない人でも
採用せざるを得ません。
これまでのように新規採用に頼るのではなく
1,数少ない新人を
丁寧に教育して一日も早く一人前にする
2,出来るだけ長く働いてもらう
これを会社全体で本気で考えることが
人材不足解消の一つの方法だと
実感しています。
そこで今回は
・現場の主戦力(20歳~36歳)が持つ
価値観、特徴をつかむ
・それに合わせた関わり方、指導のコツを考える
そんな話を3回に分けてお伝えします。
◆時代背景から見る特徴◆
今の主戦力は、日本でいう
〈さとり世代1987年~2004年生まれ〉
にあたります。
どんな特徴があるのでしょうか。
【競争を意識する教育を受けていない】
・人と競って軋轢を生むことが嫌い
・人と比べて優位に立つことに魅力を感じていない
・人前で褒められたり、評価されることが苦手
人当たりがよくコミュ力が高い人が多いです。
そして褒めても反応が薄く
あまり嬉しそうではありません。
褒め方も考えたほうがよさそうです。
【デジタルネイティブ】
・生まれたときから側にネットがある
・仕事ではまず正解を求める
・処理スピードや効率を重視する
「マニュアルありますか?」と聞かれますが
サービスはマニュアルに書けないことが
圧倒的に多いのですよね。
効率性はもちろん
相手に合わせた個別性の大切さも
理解してもらわなければなりません。
【終身雇用の崩壊】
・終身雇用を前提としない多様な働き方で転職に抵抗がない
・会社への帰属意識は薄く、働く場の居心地を大切にする
現場は非正規スタッフ
正規社員は指導側
この構図が多いのがサービス業です。
アルバイトや契約スタッフに
高いロイヤリティを持ってもらうたには
どうしたらよいのか?
正規社員や本部が、本気で
取り組まねばなりません。
【先行き不透明な時代】
・VUCA=先行き不透明な時代であり
現実的で確実なことを大切にする
・仕事では「自分に何のメリット(成長)があるか?」を考える
かれらは、価値観が養われる子供時代~思春期に
東日本大震災、新型ウィルスという
未曽有の出来事を経験しています。
だからこそ確実なことを大切にしています。
「この仕事は自分にとってどんなメリットがあるのか?」
を常に考えているのです。
【ゲーム世代=ストーリー重視】
・子供のころはRPG(ロールプレイングゲーム)で遊んでいた世代
・「ゴール」「ストーリー」「仲間との協働」に心を動かされる
今のスタッフたちは
「先輩の体験談」にとても興味を持ち
聴きたがります。
これも一つのストーリーだからでしょうか。
次回は
そんな若手世代に接する5つのポイントについて
お伝えします。
カテゴリ:スキルアップコラム